治療

FOLFOX #1  抗がん剤投与1クール目

手術後の抗がん剤治療は、私のステージ3b直腸がんには

オキサリプラチンとロイコボリン、5FUのFOLFOXを

2週間おきに合計8クールの治療になりました。

  

この治療はクリーンアップキーモとアメリカでは言われていて、

ステージ3bの直腸がん治療のプロトコルだそうです。

直腸のがんとリンパ節のがん自体は、手術前の放射線・抗がん剤治療と、

手術で体内からなくなっている(はず)ですが、

再発・転移を防ぐためにする治療ということで、

私の場合は、治療を始める前、

一番最初に腫瘍科の先生に会った時から、

  

「がんが見つかったことはとても残念。進行がんではあるけれども、このタイミングで見つけられたので、治療はなんとかうまく行くと思っている。それはラッキーだったね。しかし、あなたはまだ若いので治療はとてもアグレッシブにしないといけないよ。」

By カラフル先生

  

と言われていました。

   

再発・転移の率がクリーンアップキーモをすることによって

10%低くなる。らしい。なので、先生に、

「まだ娘たちも12歳と15歳です。なんでもするので治してください。」

と宣言した私に選択肢はなく、

手術が終わって、そこでキャンサーフリーになったとしても、

この治療は必ずするもの。と念を押されていました。

  

治療はオキサリプラチンとロイコボリンを

吐き気止めゾフランとステロイドの錠剤を飲んだ後に

病院で2時間点滴、終わったら5FUの携帯ポンプを繋ぎ、

そのままポンプを持ち帰って、48時間点滴します。

  

12月1週目に初回の抗がん剤投与をしました。

  

クリニックでの点滴の様子
持ち帰るポンプはこんな感じ。

  

オキサリプラチンは放射線の時に使った5FUより副作用がひどい抗がん剤

と聞いていたので、ドキドキでした。

でも私の腫瘍科の先生は、とてもポジティブな先生で、

  

今回も、

「初回は副作用もそんなに強く出ないし、あなたの場合はこの治療には耐えられるから大丈夫。」

となぜか自信満々でした。

  

ドキドキしながら点滴を始めると、

まず最初にお手洗いが近くなり、

「これはきっと点滴しているからかなー。」と思いつつも、

かなり回数が多く、2時間の間に6回ほどトイレに立ちました。

毎回点滴の電源プラグを抜いて、カラカラ引きずりトイレに行きます。

でもオストミーをつけているので、副作用で下痢になったとしても、

トイレに駆け込んだり、おむつなどの心配はいらないのが助かります。

(放射線の時は本当に大変だったのです。。。

それについてはまた後ほど書きたいと思います)

  

しかーし、点滴終わり頃に、驚きの副作用が。。

急に目の周りが痙攣し始め、目が開けにくくなりました。

視界も焦点を合わせるのに時間がかかり見えにくい。

ちょっと焦りました。

看護師さんが、先生に確認してくれたところ、

「これは想定の範囲内だから大丈夫!」

とのこと。それなら最初に言ってよ、

と内心思いましたが、まあ人それぞれ出る副作用は違うので仕方ない。

  

外に出る時は冷たい空気を吸い込むだけで喉が腫れたりするので、

マフラーやマスクをして防寒対策もするように言われたので、

ニット帽とマフラーでぐるぐる巻きに

長いダウンジャケットに手袋の完全防備で

病院の駐車場を歩き、車で家に到着。

  

クリニックから家までは車で30分ほどなのですが、

家についてから、今度は足に変化が。

歩く時に、足が思うように動かず。

2歩目に膝が崩れてしまう感じです。

肘から先の腕も思うように動きません。

指も痺れがあり、それとは別に、少し力を入れるとそのまま固まります。

つってしまった感じ。

  

そのあとは、だんだん吐き気がひどくなり、何度か嘔吐しました。

薬はもらっているのですが、

病院で吐き気留めを飲んだので安心してしまって

飲むのが少し遅かったようです。

(大体薬を飲むのが元々好きではなかったので、

がんになって初めて大量の薬をもらうようになり、

ありがたいのですが、予防的に先に飲んでおこう、

という気が全く働きません)

 

  

手術後、一時ストーマになったせいで

食べても食べてもなかなか栄養が取れず、

体重もかなり落ちていて、43キロ台(元は48キロ)になったので、

それだけでもかなりふらふらではあるのですが、

さらに抗がん剤による倦怠感や、手足症候群で

老人のように家の中でもつかまり歩きしないとならない状態。

  

そして一生懸命食べようとするのですが、

匂いだけで吐き気がしたり、なかなかべられるものが見つからず。

放射線治療と抗がん剤を一緒にやっていた手術前のメモを見て、

食べられそうなものを思い出し、

まずは生姜入りのお粥や、

ストーマからのアウトプットも緩めになっていたので

調節するためにお餅を食べたりしてみました。

おかゆじゃ栄養が取れないなあ。。

と思いつつヨーグルトを食べたり。

それがやっとでした。そして食べるだけで疲れ果ててしまいます。

  

とにかく寝るしかない。

長女には申し訳ないけど数日は何かあったら呼びに来てね、

となんとか階段を上がり、ずっと寝室のベットで横になっていました。

もう15歳なので、いろいろ頼りになるので助かります。

  

吐き気や、味覚障害についてはつわりの状況に似ているような。

「つわりは赤ちゃんが健康に育っている証拠」

と言われて乗り越えました。

抗がん剤の副作用も、

「抗がん剤が効いている証拠」なんでしょうか。

そう思って乗り越えるしかない。。

初回からこれだと、次回がちょっと怖い。。