肝臓転移?! CTスキャン
2日前に、主治医のカラフル先生からオーダーされたCTスキャン。
経緯としては、手術後の抗がん剤投与中ですが、(FOLFOX)
4クール目の血液検査で、以前から少しずつ上昇していた肝酵素が
無視できないレベルに達して、
ついにCTをするということになりました。
しかし、4クール目は減薬も延期もせず予定通り投薬するという。。
想像通りの、私の大好きな主治医のカラフル先生でした。
この二日間、不安からいろんなことを考えました。
ネットでいろいろ調べたりすると、
たいていよくない方向に行きがちで、
不安をさらに煽ります。
参考にさせていただいたいくつかの記事を拝借すると。
AST、ALTは肝臓の細胞に多く含まれ、細胞が壊れたときに血液中に出てくる酵素であり、この値が高いことは肝臓の細胞が壊れていることを示します。2つの酵素のそれぞれの値とともに、どちらがより高いか(AST/ALT比)も大切です。AST値よりALT値が高い場合は慢性肝炎、ALT値よりもAST値が高い場合は、肝硬変、肝がんが疑われます。
http://www.c-kan.net/medical/04.xhtml
ASTだけが高い場合は心筋梗塞など肝臓以外の病気である可能性があります。
http://www.kanen-net.info/kanennet/knowledge/inspection01
http://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~urayaku/area_connection/20151110liver.pdf
問題の私の数値は
- ALP 241
- AST 108
- ALT 130
私の肝臓で何かが起きていることは確かで、
その原因が何なのか、それを調べるための検査ですが
状況的に、検査の日まで、不安は募ります。
何しろ。これが転移であった場合にはステージ3から
ステージ4にアップグレード。。5年生存率が20%以下と、
ぐんと下がるのです。
独自リサーチの結果、なるほど、私の数値はALT値の方がASTより高いので、
肝臓転移ではないことを祈るばかり。
ちなみに、元々、お酒もほとんど飲みませんし、
病気の前しばらく前から全く飲んでいません。
タバコも吸いません。
薬は元々嫌いだったので、現在も先生に処方されている薬以外は飲んでいません。
なので、転移ではなく、
抗がん剤の影響で、結局私の肝臓の処理能力がちょっと追いついていないだけ。
という結果をぜひ聞きたいところ。
そして検査の日。
この病院は、抗がん剤投与のクリニックの敷地内にある病院で、
私のがんがわかったすぐ後に、CVポートの手術でお世話になった病院です。
ポートの手術の時、今までかかった数少ない病院(基本的に健康だったので)
の中で、誰もが一番親切でした。
ポートの設置は今となっては手術というほどのものではないのかもしれませんが、
当時手術の経験どころか、私は出産以外病院で処置をしたことがなかったので、
若干の不安がありましたが、
とにかく、先生から事務の方までの誰もが、とにかく親切で、
居心地が良かった病院です。
不安の中、そういう環境で診てもらえることは、とてもありがたいことです。
病院について、待っていると間もなく名前を呼ばれて、
すぐに機械に案内され、
洋服を病院のガウンに着替えるのかな。と予想していたのですが、
「寒いから、そのままでいいですよ。毛布は要りますか?」
(そういえばここの病院はあっためた
毛布をくれてすごく気持ちがよかったな。。)
抗がん剤の副作用で、寒いところ、冷たいものがダメなので、
そう言った心配りがとてもありがたいです。
そして、
「今日はなんのためのCTですか?」と聞かれ、
「肝酵素が上昇し続けているらしいので、肝臓に転移がないか、
調べるためみたいです。」
「ああ、そうなのね、わかりました。」
「じゃあ、普通はすぐに撮るんだけど、
造影剤を入れて少し時間をおいた方がよく映るから、
造影剤を入れてから少し時間くださいね。5分くらい。
先に造影剤なしで撮りますよ。造影剤を入れる点滴の針はどっちの腕がいいですか?
はいこっちね、あなたすごいいい血管してるわね。ありがたいわ。」
「はいそうなんです。よく言われます。」
そんなやりとりの後、撮影に入りました。(撮影と呼ぶのかどうかわかりませんが)
がんになって初めて造影剤を使うCTやMRIを経験し、
私のかかりつけのメインキャンパスでは、熱くなる造影剤は使わないのですが
ここの病院は通常のかーっと熱くなる造影剤でした。
変な感じがして、一瞬下腹部の辺りが熱くなるのですが
注射すると腕から一瞬でお腹まで薬が入るのがわかります。
血液ってすごい速さで回ってるんだな。。(違うかな)と興味深い。
そして、撮影後、
「あなた主治医はカラフル先生なのね。
カラフル先生とってもいい先生よね!」
「私の義理の父も、カラフル先生にかかったんだけど、
あんないい先生ほんと珍しいわよね。」
「そうなんですね!私もカラフル先生大好きです。」
「あの先生なら、大丈夫。きっと治りますよ。
結果は今日は金曜で、月曜日は祝日だけど、
もう今日中に先生に画像を送るので、
来週早々にはわかると思いますよ。」
「わかりました。いろいろありがとうございます」
と無事にCTは終わりましたが、実は検査までよりも、
この後、結果を待つ間の方がずっと不安。。。
ということがこのあと判明。
前回のMRIでは手術前の放射線治療の後で、
目的はある腫瘍がどれだけ小さくなっているか、で
ここまで不安に煽られることもなかった。。
今までの人生で一番不安な3日間だったと思います。
連休明けの火曜日、待ちきれないので朝早めに先生にメールしてみました。
病院のアプリがあるのですが、そこから先生にいつでもメールができるようになっています。
ほとんどの場合は看護師さんがすぐに返事をくれます。
メールを送ってしばらくして、すぐにクリニックの看護師さんから、
「カラフル先生の代理でメールしています。
「CTの結果は何も問題なく、正常です。
スキャンしたエリアにはがんの形跡は全くなし。
肝臓の数値は単に、抗がん剤によるものだと思います。
引き続き数値を注視していきましょう」
ということです。」
オーいえす!なんとも嬉しい結果でした。
肝臓から下腹部のみのスキャンでしたが、
手術のあとの、予定外の初めてのスキャンだったので
ついでに、手術で取り残しなどもなく全てクリアになっているということがわかり、
不安でしたがその甲斐がありました。
この間、不安を夫や妹にぶちまけてしまい、相当に落ち込んでいたのですが、
嘘のように体が楽になりました。
みなさん、振り回してごめんなさい。と反省。
そして、やはり闘病中は、信頼できる先生を見つけて、
あとは自分でリサーチをせずに、先生を信じて、
ポジティブにいなければいけないな、と思うのでした。
カラフル先生がよくいいますが、
「この病気は、気持ちの持ち方がとても大事」
いろいろがん関連の本を読んだりすると、やはりそうなんだな、と思います。
前向きにいたつもりですが、意外と弱かった。。
改めてもう一度初心に戻り、寛解まで前向きに挑戦していきます。