FOLFOX #5 抗がん剤投与 5クール目
2020年1月29日の5クール目の点滴の日について書きます。
これが“終わったら”あと3回!という嬉しい気持ちと、
まだあと4回もあるのか。。。という気持ちとミックスでなんとも微妙な感じでした。
また、カラフル先生からは5回めと6回めが
一番辛くなるかも。。と言われているので
かなり緊張。。
先日のCTの結果、肝臓への転移は見受けられなかったということで、(やったー)精神的にはだいぶ落ち着いていますが、未だに肝臓の数値は高いままなので、肝炎の検査もすることになりました。
肝臓の病気なんて考えたことがなかったので、B型やC型肝炎と聞くとドキッとしてしまいますが、検査自体は血液検査なので、いつもの採血のみで余計に採決すると言うこともなく、結果を待つのみ。
可能性は低いけれども手術や輸血でかかってしまうこともある、ということで、念のための検査。
結果が出るまで落ち着かない時間を過ごすことになりましたが、転移かも?という時よりは随分気分は楽でした。
しかしこのような不安を抱えた状況の中でもカラフル先生は減薬も休薬もせずに100%マックスの投薬で点滴を始めました。減らすのもあとで後悔したら嫌だし、延期も早く終わりたいのでしたくはないのですが。。やっぱり毎回水曜日の点滴は恐怖です。
いつも通りバイタルを測って、ポートに点滴の針をアクセスしてもらいます。
ポートに針を刺す時は、
ハチに刺された時のようなチクッとした痛みがあります。
ほんの一瞬だし、どうしても我慢できない痛みではないのですが
リドカインクリームというのを30分前に塗っておくと、針を刺す時に痛みを感じない局部麻酔のようなものがあります。
術前抗がん剤の時は、24時間継続して6週間だったので、
毎週病院でポンプに抗がん剤を付け替える時に針を一度抜いて、またすぐ針を入れるため、薬を塗っておく時間がなくそのままで針を入れてもらっていたのですが
本当にハチに刺された感じのちくっとした感じで
その時は一瞬のいたみなのですが、
後に痛みが残るので、
抗がん剤を入れて気分が悪くなるのに少しでも余計な痛みはできるだけ排除したい思うので、
今の抗がん剤では私はクリームを使っています。
しかしこの日はうっかり、家を出る時のクリームを塗り忘れてしまいました。
それに気づいたのが針をさしてもらう直前で、
なしでも大したことはないのですが、
「あっ‼️」
と声を発してしまい。
「どしました⁉️」
とキム。(看護師さん)
「ごめんなさい。大したことじゃないんです。ただ今日はクリームをつけてくるの忘れたなーと。」
「笑、大丈夫ですよ。スプレーがあるからそれを使ってみますか?
ちょっと冷たいですけど」
「冷たいのかぁ。。でもまあ寒冷不耐症で痺れたとしても、一回やってみます!」
「Ok。じゃ行きますよ!」
キムがポートのある右胸のところに
筋肉痛に使う冷却スプレーのような冷たいスプレーをかけてくれました。
クリームのように30分待たなくても即効性があると言うことですぐ針を入れました。
お、痛くない!
全く痛みはありませんでした
すごい!
これは日本ではポートにアクセスするときに
クリームやスプレーを使っているのかな。
それから。私は臭いに普段から敏感で、
抗がん剤投与してからまたさらに臭覚が過敏になっている気がするのですが、
このポートに針を入れた後に、フラッシュ(ポートと管の流れを確認)するために生理食塩水とヘパリンを点滴から注射で入れるのですが、
この匂いがした途端に気持ちが悪くなってきます。
この時点で抗がん剤はまだ入れていないのに。
そして抗がん剤をつなげるとまた独特の匂いが。
特に家に持ち帰る5FUの匂いがダメです。
匂いとポンプが1分おきか2分おきかわかりませんが、定期的に薬を入れるために音を立てるのですが
その音にも体が拒否反応しています。
匂いは本当気にならない人には気にならない、気づかないレベルだと思うのですが。
音が聞こえないように音楽を聞いたり昼間はいいのですが、寝ている時にも音が聞こえてそれだけで、ああ早く終われー
早く終われーと祈ってしまいます。
放射線と抗がん剤を手術前にした時も、
治療中は副作用の下痢がひどく、
当時はオストミー増設前で、
毎日子供の送迎で4時間以上運転していたので
おむつを使ったりしながら凌いでいましたが、
買い物に行ってもトイレまで辿り着くことができませんでした。
おむつを使っても、出てしまうとそのあとの処理が大変で、おむつをしているから安心!
というわけにもいかず、毎回かなり心が折れていましたが
手術前のMRIやカメラで実際にこの目で
7cm弱あった腫瘍が、跡形もなくなくなっていたのをみて
辛かった治療に心から感謝できました。
しかし私は典型的な喉元過ぎれば熱さ忘れる人間でして。
今回も、がんの再発を防いでくれるためのお薬なので、感謝しないといけないと思うのですが、
抗がん剤と良い関係を保つのは
結果を見るまでは大変難しいものです。
いつもどおり体重を測った後に、Infusion(点滴)ルームの空いている好きな椅子を選んで、投薬開始。
今日は5回目。
ここまでこられたのも家族のサポートのおかげです。
また、がんコミュニティの方々からもいつも勇気をいただいています。
今日もステージ4の方がスキャン結果がクリーンだったと。抗がん剤が効かず、治療をオプディーボに切り替え、最初のスキャンでキャンサーフリーとは。もちろんそこにたどり着くまでには大変だったはずです。
でもこういうニュースを聞くと、ステージ3くらいで弱音を吐いていられない。たくさん希望をもらえます。
5クール目投薬後の経過を書きます。
B型肝炎に関しては血液検査の翌日にすぐにアプリにアップされて、結果はネガティブ。よかった。
そしてc型肝炎については1週間と少しでこちらも陰性の結果がアプリにアップロードされていました。
ということはやはり単に抗がん剤の影響で数値が上がっているだけ?なの?
でもなんとなく、数週間前よりは体調がいい気がするので、6クールの血液検査では肝臓の数値は少し治まっているんじゃないか、と勝手に期待しています。(実はそうじゃなかったのですが。。)
投薬後、気分が良くなり運転ができるようになるまで今回は
5日。
それからは1日ずつ少しづつ良くなって、今回は11日目には階段も小走りで上がれるほどになりました。
毎回少しずつ回復期間が違いますが今回はわりと調子が良かったです。
ちなみに投薬した直後は毎回支えてもらってやっと登るような状態です。
副作用は
吐き気
味覚障害
激しい倦怠感
貧血
手足症候群
寒冷不耐症
喉の違和感
発声が難しい
顎の痛み
指先爪に茶色いスポットができ初めている
爪に縦の筋が入る
頭痛
脱毛