がんサバイバーとしてのワクチン接種とアメリカ国内の接種後の状況
日本ではコロナの波が再来しているようで心配ですが、
新型コロナウィルスワクチン接種をすでにされた方も増えてきているかと思います。
まだ予約券も来ない!と言っている友達もいますが、
順次拡大していくことを祈ります。
少し前のことになりますが、いちがんサバイバーとして
私のワクチン接種についての記録も残しておこうと思います。
この話題になると熱が入りがちで長くなります
参考までに、現在のアメリカでの接種状況は以下の通りとなっています。
米国ワクチン接種率 2021年7月30日現在
1回目接種 | 2回接種完了 | |
全年齢(接種対象でない年齢層も含む) | 57.3% | 49.4% |
12歳以上 | 67.1% | 57.9% |
18歳以上 | 69.6% | 60.4% |
65歳以上 | 89.8% | 80.0% |
日本国内での接種状況
私と娘たちが接種したケース場合の記録と余談ですが、私見が長々とたっぷり入っておりますのでご了承ください。
アメリカでもCovid-19ワクチン接種は医療従事者、エッセンシャルワーカー、高齢者からと
プライオリティ順に接種の順番が回ってきたわけですが、
あえて13歳の下の娘の「12歳以上」が接種可能になったタイミングで
長女、次女、私の3人で同時にCOVID-19ワクチンを接種しました。
主人は医療関係ですでに早い時期に接種を済ませていたので
ワクチンに関する情報や、副反応についても身近でなんとなくわかっていましたが
mRNAワクチンは素晴らしいワクチンだと思う反面
子供たちに受けさせるとなると慎重になってしまい、
接種を決めるまでは納得いくまでリサーチしました。
もちろんmRNAワクチンに関してはまだ長期のデータがないので、
この先どんな影響があるのかは
どんなにリサーチしても現時点では誰にもわかりませんので
現在のデータから、リスクとベネフィットをできる限り理解して
判断しました。
最終的にこの判断が正しいのかどうかは時間が経ってみないことにはわからないことだと思っています
ですのでこの記事はワクチンを推奨するものでも否定するものでもありません。
我が家の場合の記録とわたしの独り言・・としておきたいと思います。
前述のように可能な限り調査し
(と言っても専門家ではありませんのでネット上にある情報、主治医、かかりつけ医に聞いてみるくらいしか方法はないのですが)
色々な状況を考慮して自分たちでよく納得してから判断し接種しました。
自分自身をコロナウィルスから守ることに加えて、
集団免疫の確立のためにはやはり社会の一員として
接種できる人がどんどん接種していくということも大事だと思いますし、
またアメリカで生活をしていると、乳幼児の時にするおたふく風邪や麻疹などの予防接種の記録がないと
州によっては公立の学校でも受け入れを拒否されることがありますので
COVID-19ウィルスワクチンに関しても、いずれは接種した証明がないと
今後学校や移動など諸々制約が出てくるのではないかなということも想定されるので
両方の場合のシナリオを考えてみた結果、
やはり子供たちの学校もオンラインでは限界が来ていることもあり
スポーツの参加などにも証明が必要になってくることも想定されますし
さらに大学受験を控えて、移動や受験にも接種証明が必要になってくることも考えられるので
接種することにしました。
5月末、学校が夏休みに入った初日にワクチンを受けることにしました。
学校はオンラインだったといえども、授業は休みたくないので
副反応があった場合などを考慮して、休みに入るまで待ちました。
私には娘たちより早い時期、3月の半ばに予約ができるメールが届いていたのですが
オンライン予約するときにアレルギーに関する質問があり
そこで引っ掛かり先に進めず、主治医の先生に確認をしたりでスムーズにいかなかったので
もともと、急いで接種しなくてもまだどこにも出かけないし・・
とどうしても早く接種したい!という気持ちではなかったので
ゆっくりリサーチして納得してから接種すればいいかな、と思いすぐに予約はしませんでした。
接種を検討する際には、もちろん、がんの主治医の先生、
それからファミリードクターの内科のかかりつけ医両方に意見を伺いました。
その際には、私にはどのワクチンがいいのか、ということも聞きました。
腫瘍科の先生は、がん治療中の患者さんでもさんでも接種は勧めていて、
免疫が低くなっている闘病中の患者さんは特に、コロナで重症化しやすいので
接種を勧めている、ということでした。
私の場合はすでに治療も終了して免疫も戻っているので
優先接種のカテゴリには入らないけれども、接種自体は安全で
予約できるようになったらぜひ接種をするように言われました。
どのワクチンがいいかについては、
先ほど書いたアレルギーで予約が進めなかった旨を伝えてみたところ、
具体的には
PEG(ポリエチレングリコール)についてアレルギーがあるかという質問が出てくるのですが、
オンライン予約の際にはPEGアレルギーがある場合(エピペンを処方されていない場合のアレルギーも含む)
ファイザー/モデルナ製ワクチンではなくジョンソン&ジョンソンのワクチンができる施設を探すように、
という表示になったので、
これについても聞いたところ、
私の場合はPEGアレルギーの症状が重篤ではなく
(大腸内視鏡の際の下剤にPEGが含まれているため、検査用の下剤を飲むと毎回ひどい嘔吐、下痢を引き起こすのですが)
ワクチンに含まれるPEGは少量のために問題ないだろうと言われました。
むしろ、J&Jのワクチンの方が血栓ができる可能性があるのでお勧めできないと言われました。
ファミリードクターの見解も全く同じで、
接種する場合、個人差はあるがファイザーの方が副反応が出にくいと言われているので
モデルナでもファイザーでもどちらでもいいが、
私はファイザーのワクチンをお勧めする、と言われました。
実は私もそちらを接種しましたよ、と女医の先生が教えてくれました。
この頃はまだ、J&Jの接種が1回だけで済むワクチンについて、
いったん休止になる前でしたので
二人の先生にmRNAワクチンをお勧めすると言われても、
オンラインでアレルギーに引っかかったのに本当に大丈夫なんだろうか、
と若干不安でもありました。
その後、J&Jのワクチンで血栓ができ脳梗塞の症状が出るケースが多くあり
いったん使用停止になったニュースがあったので、
やはり何があっても私のがんを直してくれた先生を信じていこう
と思ったのでした。
あの頃は素直に先生に言われるままの治療を疑うことなく全てしていただき
それで現在の寛解に至っているわけですから、
当然のことなのですが。。
極度の心配性だということで笑
てなわけで、5月27日に1回目接種、
2回目を3週間後の6月17日に終えました。
主人と同じファイザーのワクチンを接種しました。
副反応については、1回目は接種後はなんともなく、
あれ、こんなに何もなくて平気かな?と思ったのですが
翌日起きた時に注射した左腕が痛くなり、
風邪のひきはじめのような、熱はないけれども体が熱っぽい、
体の節々が少し痛いようなだるいような感じになりました。
寝込むほどではなく、イブプロフェンを飲んで普通に生活しておりました。
2回目の時は、
「2回目の方が副反応がひどい人が多いから、予防的にもう、家に帰ったらイブプロフェンを飲んでおいてもいいかも、」
と言われたので、
家に帰ってすぐイブプロフェンを飲みました。
私の場合はまた翌日に腕を動かすと腕に痛みがあり、
腕を上げようとすると結構痛いなーという感じが出ましたが、
イブプロフェンを飲めば治る程度で
それ以外の副反応はありませんでした。
仕事も休むことなく過ごせました。
私の同い年の友達は、モデルナを接種した友達が強めの副反応で仕事を休んだと言っていました。
娘二人は17歳と13歳ですが
どちらも腕の痛みさえもなく、ただ2回目は
私と同様に接種後すぐに予防的にイブプロフェンを飲んではいたのですが
2回とも副反応は全くなかったと言って等しいです。
娘のお友達数人でも、副反応が強く出たという話は聞きませんでした。
若さが関係しているのか・・
個人差はあると思いますので、全員がということではもちろんないと思います。
ちなみに私はがん治療終了後の経過観察で血液検査を3ヶ月おきにしていますが
5月の血液検査では白血球の数値だけが治療からずっと低いままなのですが
それ以外は全く問題がない状態で接種しています。
今日本ではオリンピックも開催されているからなのか分かりませんが
接種が思うように進んでいないと家族や知り合いから聞きました。
日本では接種をする人が医師か看護師に限定されているとこちらのニュースで言っていました。
アメリカで接種が割と早く進んだのは(現在は伸び悩んでいますが)
接種ができる医療従事者の範囲が日本に比べて広かったからでかもしれません。
今回特別というよりも、もともと私の経験では
アメリカで予防接種はドクターからしてもらったことがなかったので
コロナの予防接種に限らず、予防接種は医療資格を持った広い範囲の人が投与できるものなのかも?
と思いちょっと検索してみましたら、こんな記事を見つけました。
特定非営利活動法人 IME医療教育研究所 よりお借りしました
薬局薬剤師職能の日米差をワクチン接種にみる https://www.ime.or.jp/zakki/zakki062.html
この記事によると、
アメリカでは2010年の時点ではすでに薬剤師でもトレーニングを受ければ
すでにいくつかの予防接種を投与することができたようです。
この記事には2012年に薬局チェーンのウォルグリーンの
全米8000店舗の薬剤師が予防接種(新型インフルエンザ予防接種)を接種できるようになったことで
1店舗に1名以上の薬剤師がいることを想定すると約1万人の予防接種ができる資格保持者が増えたこと
それと同時に他のCVSなどの薬局チェーン等でも同様に薬剤師が予防接種の資格を取得し、
店舗数で言えば約2万弱の店舗でインフルエンザの予防接種が可能になったこと
この時点では新型インフルエンザの予防接種が話題になっていましたが
今回全ての店舗がCOVID-19ワクチンに対応しているかどうかは分かりませんが
このようなネットワークでCOVID−19の予防接種を行うように迅速に手配ができたということは
かなり効率的に全米で接種が行えたのではないかと思います。
私たちも上記の記事にあるWalgreensというアメリカの薬局チェーンで
予約し、薬剤師の方に打ってもらいました。
他にも、私の家の近所では薬局のCVS,スーパーのPublix, Kroger, それからみなさんご存知のWalmartでも接種が可能です。
全米レベルで言えば他の薬局チェーンやスーパーなどもっとたくさんあると思いますが
スーパーなどでも処方箋薬局がほぼ併設されていることが多いので
要するに薬剤師がいるところということなのかもしれません。
場所によって取り扱いのワクチンが違い、私はPfizerのワクチンが良かったので
うちの近所ではWalgreensがファイザーだったのでそうしました。
私のかかりつけ病院でもファイザーだったのですが、
病院ではメインキャンパス(家から1時間かかります)に大規模接種会場を設けていて、
全ての予約はその会場のみでの接種ということだったので
家から10分かからないウォルグリーンで予約することにしました。
予約もオンラインで当日に3人いっぺんにできるくらい簡単にでした。
確か以前の記事にも書いたのですが、
思い返せば、コロナのパンデミックの始まりに、
トランプ元大統領がテレビで薬局チェーンや大型スーパーなどの重役たちとともに
コロナに対応する整備をこれらの人々の協力を仰いでしていく、と発表していました
その際はPCR検査をそれらの薬局のドライブスルー、ウォルマートなどの駐車場などで可能にすると言っていたのですが
割とすばやく検査の整備が進んでいったと思います。
ワクチン接種については、すでに他の予防接種が薬局で投与可能であったので
これも素早く整備が整ったのかもしれません。
在宅ワークで人との交流は限られてはいましたが
確かに、予約ができない、というようなことは周りで聞きませんでした。
日本ではアメリカのようにドライブスルーのついた薬局や
薬局内で接種するスペースなどを確保することが難しいかもしれませんし、
アメリカのように駐車場にテントを貼ってというのも、
あって郊外でなければ現実的ではないと思いますので
もし薬剤師が予防接種を投与できるとなったとしても、
アメリカと同じようにはいかないと多いますが
日本は日本の最善の方法でこの先変わっていくかもしれませんね。
どの方法が日本に一番いい方法なのかというのは分かりませんが
もう少しスムーズに人々の安全のために物事が進むと嬉しいなと思います。
話が逸れつつ長く書いてしましましたが・・
まとめると、
がんサバイバーでもワクチン接種は推奨されていて、
ワクチンをすることで無敵にはならないけれども、
万一かかってしまったときに重症化が防げる、
ということは、医療崩壊を防ぐ意味でもワクチンをする価値は十分にあると思います。
あとは、デルタより新しい変異が広まる前にもう少しワクチンが普及し接種率が上がって
個人個人がワクチン接種後の感染のリスクも正しく理解して
あとはこれ以上新しい変異が出ないことを祈るばかりです。
と終わりたいところなのですが、
つい最近まで接種完了者は公共の室内でもマスクは不要という見解だったにも関わらず、
ここ数日バイデン政権が、医療従事者や連邦政府職員、地方公務員、軍人、
などは
接種をする
もしくは接種をしない場合は
継続的にコロナウィルスの検査を受けること
ソーシャルディスタンスの維持、
マスク着用
公的出張の制限
https://www.nytimes.com/2021/07/29/us/politics/biden-vaccine-mandates.html?smid=url-share
の措置を取るという発表が、少しずつ適用範囲を広げてアップデートされています
さらには、連邦政府職員、軍人などこれから希望して接種した人にはインセンティブとして$100ドル出す、
ということまで言っています。
当初から地域によっていろんな特典をつけた州がありましたが、
とにかく緊急に、伸び悩んでいる接種人口を
増加させたいということなのでしょう。
参照:ご興味ある方はこちらから原文全文ご参照ください(The New York Times 2021年7月29日の記事)
(*サブスクリプションがないと記事が全文読めないかもしれませんが、
有料記事サブスクリプションをお勧めするためのリンクではありません)
Biden Seeks to Revive Vaccine Effort With New Rules and Incentives
この背景は、
デルタのブレイクスルー感染が増えたり、接種対象になっていない12歳以下の子供たちの感染者の増加、
接種完了した人たちがトランスミッターになって未摂取の人々にデルタ株感染を拡大している現状があるようです。
そのためCDCが、当初はワクチン接種完了者は室内でもマスク不要としていたものを
接種完了の有無に関わらず室内でもマスクを推奨する・・見解を更新したことによるものと考えられます。
これに合わせて公的機関はもちろんですが、
民間施設もいろいろな施設で一度解除した規制をCDCの勧告に合わせて
再度ワクチン接種の有無に関わらずマスク着用に切り替えています。
私は、まず自分を守る、それと万一自分が気付かずに感染していた場合に感染を広めないためにも
ワクチン接種後も室内、屋内に入るときには必ずマスクを着用しているのですが、
やはり皆がマスクをしていない状況の中で自分たちだけマスクをしていると
思い過ごしかもしれませんが、
「マスクをしている=未接種」 とのイメージで見られている感じがしていました。
私は幸い、長いアメリカ生活で差別を受けたことは一度もないのですが
この時ばかりは、アジア人の自分がマスクをしていると
アジア人だから見られているのか、
マスクをしているから見られているのか
わからなくて微妙な気持ちというのも少しありました。
もちろん、病院など規制解除の後でもマスク着用としているところもありましたが
実際マスクがないと入れないお店は少なくなっていました。
今回のCDCのアップデートによって、
早速娘の練習場からもメールで、
接種の有無に関わらず、建物内ではマスク着用
という連絡が来ていました。
どこも順次またこの流れになっていくと思います。
これで、周囲の目を気にすることなくマスクをしていられるので少しほっとします。
今日のニュースではさらに
CDCの発表で稀ではあるがワクチン接種完了者がデルタにブレイクスルー感染することがあり、
その場合重症化や死亡に至るケースは高い確率で防げるが、
ワクチン接種完了者及び未接種者のデルタ感染者のウィルス量を調べる遺伝子レベルの検査で、
接種完了者、未接種者双方のサンプルから同じレベルのウィルス量が検出されたことから、
デルタ株に陽性となった場合にはワクチン接種完了者であっても
未接種者と同様に簡単にウィルスを広めうることが
データとして示されたとありました。
<参照>
The New York Times
Vaccinated People May Spread the Virus, Though Rarely, C.D.C. Reports
現時点でのCDCのサイトでは最新が2021年7月27日現在の勧告となっていますがこのような状況です。
(多分まだ最新の情報は反映していないと思います)
*素人翻訳ですのでご了承ください
最近の変更についての概要
2021年7月27日現在
- 現在米国内で流行しているデルタバリアントについてワクチン接種完了者についての新しい証拠となるデータを更新した
- ワクチン接種完了者についての追加の勧告として、感染の高い地域および比較的高い地域における公共の室内環境においてはマスク着用を推奨する
- 感染の状況に関わらず、ワクチン接種完了者が免疫不全である場合またはCOVID-19によって重症化の可能性のある場合、もしくは家庭内(同居の家族等)にそのような人がいる場合はマスクをすることを推奨する
- 感染が疑われる、または陽性者もしくは感染の可能性が疑われる者と接触があったワクチン接種完了者は、接触があった3〜5日後にコロナウィルス検査を受け、14日間もしくは陰性の結果を受け取るまでは公共の室内環境においてはマスクを着用すること
- CDCはワクチン接種の有無に関わらず全ての教師、スタッフ、生徒、学校への訪問者に室内でのマスク着用を勧告する
<参考原文>
Summary of Recent Changes
Updates as of July 27, 2021
- Updated information for fully vaccinated people given new evidence on the B.1.617.2 (Delta) variant currently circulating in the United States.
- Added a recommendation for fully vaccinated people to wear a mask in public indoor settings in areas of substantial or high transmission.
- Added information that fully vaccinated people might choose to wear a mask regardless of the level of transmission, particularly if they are immunocompromised or at increased risk for severe disease from COVID-19, or if they have someone in their household who is immunocompromised, at increased risk of severe disease or not fully vaccinated.
- Added a recommendation for fully vaccinated people who have a known exposure to someone with suspected or confirmed COVID-19 to be tested 3-5 days after exposure, and to wear a mask in public indoor settings for 14 days or until they receive a negative test result.
- CDC recommends universal indoor masking for all teachers, staff, students, and visitors to schools, regardless of vaccination status.
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/vaccines/fully-vaccinated-guidance.html
要するに、ワクチン接種をしていれば、デルタに感染する確率は未接種の場合よりも低く、
重症化も防げるが、感染を広める力は未接種の場合と同様なので室内ではマスクをしてください、
ということ。
デルタに感染してしまったワクチン接種完了者は
重症化しないので感染自体に気付くのが遅く、感染を広めてしまう恐れがあるとも解釈できます。
ただでさえ無症状の場合の拡散が怖いのに
ワクチン接種が完了しているゆえに感染を全く懸念せずにいて、
無症状の感染が起こっていた場合などは本当に怖い。
でも最初から普通に考えてわかることじゃないかー
と思ってしまいます。
やはり、ワクチン接種が進みいったん陽性率が下がったからといって
まだ制限を解除するのは少し早すぎた、そしてタイミング的にデルタと夏休みで人々の行動範囲が広がったことが
さらに追い討ちをかけたと言ったところなのでしょうか。
いつも感染が増えるのは、サンクスギビングの休暇後だったり、クリスマス後だったりしたので
結局十分にデルタ株に対しての検証ができていない状況において
ワクチン接種完了者にマスク不要との見解をあのスピードで出すべきではなかっただけのこと
ではないかと素人としては思ってしまいます。
私たちもフロリダに行った際に、自分たちは細心の注意を払っていったつもりですが、
あの人出の中、自分たち以外あまりにマスクをしている人がいないことに
恐ろしくなりました。
そりゃ、マスクが不要と言われれば、マスクをしなくてもいいわけで
誰も何も悪いことはしていないんですよね。
ただ、ワクチン接種の証明を求められることもあるだろうと、
私たちはワクチン接種の記録カードを持参していきましたが、
一度も提示を求められることもなく・・・
それでは誰が本当に接種済みでマスクをしなくても良いのか分かりませんから、
自分たちの身を守る、自分が無意識の加害者となりウィルスを広げてしまわないためには
マスク、ソーシャルディスタンシングはワクチン接種を完了していても
当分は必須であると再確認いたしました。
私たちも制限が解除されて、
大学見学ということでで細心の注意を払ってマスク着用でフロリダに行ってきたわけですが
ユニバーサルに行ったことは時期早々だったのではないかと反省しました。
感染が収まらなければ、次々と新しい変異が出てくる。
新しい変異に効果のあるワクチンを人間が作るその前にまたさらに新しい変異が流行してしまう
というような魔の無限ループになること、
それを避けることができなければパンデミックが終わることができないのに
無意識のうちにそれに加担してしまう可能性のあることは極力避けるべきでした。
なにしろ、世界トップレベルの研究者の揃うCDCが見解を覆すことがあろうとは、
それだけこの新型コロナウィルスの押さえ込みというのは
一筋縄ではいかないのだろうということが伝わってきます。
このパンデミックは本当に怖いなと思います。
最後に私の立場は、ワクチン接種は個人の自由だと思っています。
ただ当然、一人一人がワクチン接種の有無に関わらず、
自分の感染、他人への拡散を防ぐ責任は負うべきであると思っています。
これまでに新型コロナでたくさんの方が大切な方を亡くされています。
私の知り合いでも数人の方がご家族を亡くされています。
働き盛りの健康なお父さんを亡くされた小さいお子さんのいるご家庭もありました。
そう言ったことが今後起こらないようにするためにも
慎重にこれからも安全を第一に考え安心して暮らせる世の中にどうにかなってくれたらいいなと思います。
娘たちの通う学区の学校は8月から新学期になりますので
学校が始まってまた感染が増える、
特に接種の対象になっていない12歳以下の子供たちに感染が増える、ということがないように
(サマーキャンプなどでもうすでに始まっているようですが)
またそういった感染から、ハイリスクのご家族への感染など起こることが絶対にないように、
個人個人のレベルで危機感を持って安全を守るためにさらに気を引き締めていかなくてはいけないと思います。