闘病

FOLFOX #8 抗がん剤最終日

新型コロナウィルスの感染が拡大していますが、がん治療中の方、がんサバイバーの方、看病されている方やご家族の方が安全に過ごせますようにお祈りしております。

 

7回目の抗がん剤から、体調がなかなか戻らず、

そのまま最後の投与の日が来てしまいました。

先週の水曜日2020年3月18日が8回目の投与最後の日でした。

日本ではみなさんどんなふうに最後の投与の日を迎えますか?

アメリカでは、最後の抗がん剤治療が終わったときには、

クリニックにあるベルを鳴らします。

私がまだ治療を始めていなかったころ、先生の診察中に、

診察室の外でベルを鳴らしている音が聞こえてきて、

「今日で治療が終わった人がいるんです。治療が終わったら、こうやってベルを鳴らしてお祝いするんですよ、」

とカラフル先生がおしえてくれました。

その時はがんと分かって間もなく、私にその日が来るのか、不安でいっぱいだったのを覚えています。

私のがんが見つかったのは、2019年の5月29日でした。

約10か月で、治療が終わりました。

1月のCTスキャンで、現在の状況はNED(No evidence of Decease)となっています。

これから5年間1か月おき、3か月おき、6か月おきに血液検査やスキャンをしていくということですが、

5年間再発、転移がなければ、寛解ということです。

これから、一時ストーマの閉鎖手術や、ポートをとる手術もありますが、

寛解まで5年とは、長い道のりですが、治療としてはこれでおわりです。

クリニックでする点滴が終わった後、

クリニックの看護師さん、受付の方みなさんが

Kool and The gang のCelebrationをかけながら私の方に集まってきました。

すこし、レストランでハッピーバースデーをうたってもらう時のような感じもしました。

こんな時期なので、感謝の言葉を交わした後も握手やハグはなしでしたが、

治療が終わって本当にほっとしました。

あとは、これから元の生活に戻るために頑張るのみ。

 

とはいえ、最後の抗がん剤から、2週間は副作用がひどく、

  • 手足の痺れ
  • 喉の違和感
  • 胸が苦しい
  • 倦怠感。やっとの思いで食事をして、食後はとにかく寝るしかない状態
  • 匂いに過敏
  • 頭痛、耳鳴り

一番酷かったのは味覚障害で、食事が摂りにくく、

あとは頭痛も激しかったのですが、イブプロフェンを飲んでみたところ、

頭痛は嘘のように消えました。

薬を飲むのが元々あまり好きではなかったので、

特に抗がん剤で肝酵素の数値が高かったこともあり、

できるだけ薬を飲まないようにしていました。

これは自分の勝手な浅はかな判断でして、

先生からは辛い時には許可をもらった薬は積極的に飲むように言われていたので、

最後の最後にやっと薬を飲んでみて、こんなに簡単に頭痛がなくなるのなら

もっと早くに飲んでおけばよかった。。と後悔しました。

タイレノールなどのアセトアミノフェンは飲まないようにと言われていたのですが、

イブプロフェンは肝臓には負担がかからないので飲んで良いとのことでした。

毎回、1週間目くらいから2日間酷い頭痛に悩まされていたので、

無駄に苦しんでいたのがもったいなかった。。

そんなわけで、闘病中あまり上手に過ごせたとはいえないのですが、

家族に甘えてゆっくり体を休めることができました。

  

  

抗がん剤最終日から今に至るまでの間、しばらくブログからも離れてしまいましたが、

これでだいぶ良くなってきた気がします。

病気がわかる前は、数年間、体調が優れませんでした。

ちょうど40歳をすぎて、年齢なのかな、だったり、

多忙からかな、など、理由は他にあると思っていましたが、

おそらく、がんがあったから、疲れやすかったり、

体調が優れなかったんだな。と今になって思います。

かなり高い代償でしたが、がんにならなかったらわからなかったことが

たくさん発見できました。

家族にはたくさんたくさん負担をかけてしまいましたが、

これからたくさん恩返ししたいと思います。

今後は自分の体の出すサインを見逃さないようにしていきたいと思います。

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