闘病中の楽しみ①:あつまれどうぶつの森
あつまれどうぶつの森(あつ森)が大変な人気でしたね。
簡単に言うと、無人島で、テント生活から自給自足で島を作って、住人を増やして交流したり、
というゲームです。
アメリカではAnimal Crossing: New Horizonという名前で
任天堂スイッチのゲームとして3月に発売されたのですが、
この発売日を娘たちはとても楽しみにしていました。
小学生の時から3DSでとびだせどうぶつの森をやり始め、
二人とも良く遊んでいました。
前作は6、7年くらい前だったのしょうか。
この時は、私は子育てと仕事で精一杯で、一緒にゲームをする余裕はなく、
日本語版でやらせていたので、私が子供の相手ができない時にゲームをしてもらいながら、
日本語も勉強してもらうという、”ながら” 大好き母ちゃんの作戦で
子供達だけがやっていました。
なかなか日本語の本を読んだりということが難しかったのですが、
ゲームだと全然苦にならないようで、「日本語を読む」と言う意味では
作戦大成功だったと思います。
今回の新作、すごく楽しみにして娘たちは予約して発売日に購入。
日本語の活字に触れる機会がだんだん減っているので、
今回もぜひ日本語でやって欲しかったのですが、任天堂スイッチは本体が
北米版だと日本版のゲームができません。
3DSのときはできたのでとても残念ですが、
他のゲーム機器でもやはり地域の制限がありますから仕方ないですね・・
このゲームをプレイしたいためだけに、次女はSwitch本体も新たに購入しました。
ここで、普段だったら日本版を買うのですが、
コロナで郵便も止まってしまい、日本から送ってもらうということができず
北米版を購入しました。
(この時点ではまだ在庫は少なかったものの、普通にターゲットで買えました)
コロナで学校もなく、習い事も行かれずに時間があったので、
今回も手に入れてすぐ二人とも夢中で遊んでいました。
3DSなどと比べたら本体の値段も高いので、
一つのゲームの為だけに、本体とゲームと合わせたら4万円だなんて、
胃が痛くなりましたが、これだけ楽しめるならいいか、と思うほど
楽しそうでした。姉妹仲良くやっていたり、学校のお友達や、
前の学校のお友達や、みんなで島に遊びに行ったり、遊びに来てもらったり、
本当に楽しそうでした。
これもコロナでみんな時間があったから、できたことなんだと思います。
普段だったら勉強や習い事でみんな忙しいし、時差があったりでなかなかできないことです。
ちょうどブログから離れていた頃、私はその頃抗がん剤の副作用でまだまだ苦しんでいたのですが、
ある日、娘が作っている島を見て欲しいというので、
(多分、娘なりに気を使って、私にもはまらせようとしたんだと思います)
テレビにつないで見せてもらったのですが
娘の説明もなんだかとても面白そうだったので、
そこで長女の島に住人として住ませてもらうことにして始めることにしました。
もうこれが娘たちの思惑通り、どツボにハマり、
テント暮らしから自宅を増築して、魚を釣ったり虫を採ったりして通貨のベルを手に入れることができるのですが
(魚や虫は季節ごとに変わったり、種類によって売値も違い、また結構現実に忠実で面白い
一生懸命働きローンを返し、
お洋服を買ったり、カブを買って株価を1日二回チェックしたり、
果物やお花の栽培・交配をしたり、島を整備したり、
新しい住人を探しに別の島に行ったり、島の住人と交流したり・・・
博物館、水族館に虫や魚を寄付したり
夢中になったおかげで、抗がん剤の副作用を忘れ、
ストーマ閉鎖手術の後は、どうぶつの森をするか、Netflixをみるか、
何かに集中できたことで、痛み止めをあまり飲まずに済みました。
コロナの制限がない時だったら、買い物を痛み止め代わりにしていたと思いますが、
おかげで無駄遣いしないですんだかな。笑
自分用にも本体とゲームのセットが欲しくなってしまったのですが、
アメリカでも本体はどこも売り切れで、通常価格より断然高い
700ドルとか600ドルとかという値段であれば売っているのですが、
そうでなければどこも売り切れで手に入らない状況で、
「娘たちに勉強させて、スイッチを独り占め」
というような生活が続きました(笑)
次女は、ステイホーム期間中もトレーニングが毎日あったのであまり時間がなく
ゲーム機も放置されていたので、代わりにやってあげることになり、
長女の島の住人として、それから次女の島で次女の代わりに島をつくっていくダブルデューティーで
ベッドにいながら本体2台持ちで子供の勉強中、練習中に
釣りや虫取りでベルを稼いでいたゲーマー母ちゃんでした。
私は今回のゲームで初めてどうぶつの森をプレイしたのですが、
子供達がハマってしまうのが良くわかりました。楽しい。
それに娘たちと久しぶりに同じレベルで会話ができて楽しかったです。
4月の終わりくらいから遊ぶようになったのですが、
手術までの間、毎日のようにやっていたので、
手術後麻酔から覚めるとき、
主人に「サメを釣りに行って病院代払ってね」と言ってしまっていたらしいです。
何回か同じことを言っていたのでかなり本気だったね、と言われました。
手術の前に、保険適用前の云千万の手術代を見てしまったため、
心配だったのでしょう。
もちろん実際は保険が効くのでそこまで払う必要はないのですが、
アメリカはやはり医療費が高いので、手術直後の麻酔から覚めた時にまで
支払いのことを心配していたという、そしてそれをどうぶつの森のベルで支払ってくれと
真剣にお願いしている自分に笑ってしまいました。
がんの闘病は容易ではありません。
でも、同じ1分1秒を心配して暗い気持ちで過ごすか、
前向きに明るく過ごすかは自分次第なので、
私はどうやって前向きに過ごしたらいいのか日々格闘しました。
このゲームのおかげで明るく過ごせた日が増えました。
私は普段はゲームはしないので、これは本当に意外でしたが
こうなってくると、4万円も無駄じゃない、と思うようになり
まだなかなか手に入りにくいようですが、任天堂オンラインストアで
時々抽選販売をしているので、
日本語版を手に入れるべくお知らせが来るたびに申し込んでいます。
現在のところ、5回中5回落選。。と悲しい結果となっています。笑
定価以上を払うことはできないので、地道に抽選販売の応募を続けます。