闘病

外出制限と血液検査

抗がん剤が終わって、1ヶ月目の診察の予約が来週なのですが、

先日クリニックから

テレヘルスに切り替えてもいいですか?

と電話がありました。

テレヘルスTelehealth とは、オンラインで受診できるシステムで、大きな病院から遠い場合や、直接の診断が不要な場合などに、

自宅や提携する近くのクリニックでオンラインで受診できるシステムです。

Telehealth、 Teladoc、MD Liveなど他にもいくつかのシステムがあり病院や地域によって取り入れているシステムが違うようですが、

今回の新型コロナの対策が始まったころ、ホワイトハウスの大統領のブリーフィングの際に、

テレヘルスのCEOが同席していて、

さらにシステムを強化して症状が出ている患者さんへの検査が必要かどうかの初期診断を

テレヘルスのシステムでできるよう強化していくと言っていました。

この件でさらにシステムが活用されて、オンラインでトリアージできると、

直接の不要なプロセスが省かれ、

医療関係者の感染の可能性が減って素晴らしいことだと思います。

スマホやウェブカメラが使えるコンピュータを使ってビデオ通話で受診できます。

近くのクリニックで受診する場合は、

一度放射線のサバイバーシップの予約がテレヘルスを使った受診だったのですが、

専用の聴診器などもあって、

ビデオ通話でも胸の音などを先生が直接聴けます。

今回の場合は、家でビデオ通話の形式の受診なので、

血液検査が必要なので、事前に提携薬局に行って採血するように言われました。

私のオンコロジーのカラフル先生のクリニックは、

メインキャンパス(ナッシュビルにある大学病院)ではなく、郊外のたくさんのメディカルオフィスが入った建物なので、

大学病院よりは風邪の症状などの人が少ないので今までも安心して治療に行くことができていました。

廊下を挟んで向かいのオフィスは神経外科で下の階は整形外科です。

むしろ近くの薬局の方が風邪の症状がある人が薬を買いに来たり、処方箋をとりに来たり、

日本にもよくある、大きな薬局で食べ物や日用品も売っているような感じなので、クリニックの方が安心でよかったかなぁ。。と思ってしまいました。

でもテレヘルスに切り替えている理由は 

自分自身をコロナウィルスから守ることと同時に、

他の人、特に現在抗がん剤治療をしているクリニックに行かなければならない人を

できる限りウィルスから守るという意味で重要なことですから、

不平不満を言っていられません。

早速昨日採血に行ってきました。

できるだけ空いている時間が良いなと思い、朝一番で行ってみました。

運転したのもほぼ1ヶ月ぶり!

いつのまにか外の景色は新緑の春!(先週は初夏に近い気候でしたが)

テネシーの冬は灰色と茶色な感じで、寂しいのですが、

去年テネシーで初めて春を迎えた時、空気が綺麗て緑がキラキラして本当に気持ちが良かったのを覚えています。

昨日もそんな感じで、また病気もひと段落しているので気分がとても良かったです。

10分ほどで着く場所なのですが、

久しぶりの外出なのでちょっとしたドライブ気分で楽しめました。

食料の買い物などは外出できるので、車の量もそれほど少なくはなかったです。

Walgreensというアメリカでは大きな薬局チェーンなのですが、買い物ができるスペースにはマスクをした数人のお客さんがいましたが、採血ができるエリアには一人だけ椅子に座って待っている人が、処方箋の受け取りはドライブスルーに切り替えていたので、外に車の列が少しありましたが、中で並んでいる人はいませんでした。

先に説明したホワイトハウスのブリーフィングの際に、WalgreensやCVSと言った大手ドラッグストアのCEOも同席していて、ドライブスルーで検査をできる整備を整えていくということや、

必要な薬品、日用品などを安全に購入できるように、対応を強化すると表明されていましたが、実際に行ってみても、

きちんと入り口にも「症状がある人はこちらから」というような表示などがされて、安心でした。

行ってすぐに採血してもらえて、

入ってから出るまで5分とかからずに終わりました。

もちろんマスクとメガネと手袋で、頭にはスカーフを巻いて

洋服も飛沫が吸着しないようなもので洗えるものを着て行きました。

本当は、久しぶりに日用品を見たり、洗剤などを買って帰りたかったのですが、

(ドラッグストアでの買い物が実は大好きですが)

我慢してすぐに外に出ました。

車に乗る前にマスクと手袋は捨て手の消毒、メガネも取って抗菌目薬をさし、

上着も脱いで中表にして

帰宅後はすぐ着替えて洗濯、シャワーを浴びました。

治療が終わってほぼ1ヶ月が経とうとしていますが

どれだけ免疫が戻っているかわからないし、

せっかくがんが良くなったのに、新型ウィルスに感染して苦しむことや家族に迷惑をかけるのは避けたいので出来る限りの対策をするようにしています。

血液検査の結果が夜、病院のアプリにアップされました。

白血球などの数値は正常値よりは低いものの、

治療中よりは上がっていましたので、

もう少し時間が経てば正常値に戻るかなというところでした。

上昇している肝酵素についても良くなると思い込んでいたのですが、数値はさらに上がっていました。

抗がん剤の影響で上がっていたのだったら、

1ヶ月経てばよくなるかなと期待していたのですが、さらに上がるとは。

どういう理由が考えられるか、先生に診察の時に聞いてみようと思います。

でも体調はどんどん良くなって、小走りで階段も登れるし、このまま快方に向かえるようにもう少し養生していきます。

でも本当にこんな時代でオンラインなどの恩恵が受けられてありがたいです。

主人と私も在宅でオンラインシステムを活用して仕事ができています。

娘たちも学校も習い事もオンラインでできています。

どうぶつの森を友達とオンラインで一緒にやったり、FaceTimeで話したりできて

特に家にいるストレスは今のところは大丈夫そうです。

主人は私の看病がほぼ終わったと思ったら、

今度は一家の代表者として毎回完全防備で食料の買い出しに行ったり、

その他のことでもストレスを溜めているかもしれませんので、たまにはリラックスしてもらえるよう、マッサージテーブルを出してマッサージでもしてあげようと思います。

私は野菜を植えたり好きなことをしながら、大変な状況下ではありますが、家族でいられる時間をありがたくも思っています。

これもがんを患ったからありがたく思えることかもしれません。

必要なものも、アマゾンなどのおかげで、大体揃います。

ただしそういった流通関連業やスーパーなど食料を供給する方々、そして医療従事者の方々が、リスクを負い操業してくれているおかげですから大変ありがたいということと、無駄に濫用などしないように自粛しなければいけないですね。

この方々に感染が広がりダウンしてしまったら、

機能しなくなってしまったら、食料や必要なものが手に入らなくなってしまい、さらに大変なことになります。

みなさんが安全でいられるよう、一人ひとりが自覚し行動を制限して社会全体のリスクを最小限にできるよう、

そして1日も早くこの状況が収束するようお祈りしています。

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